こんにちは!もんちです・ω・)ノ
なんてことを思って、刺繍を始める一歩を踏み出せずにいたりはしませんか?
私も裁縫すら滅多にしない刺繍の初心者だったので、刺繍の全ての道具と材料を揃えないと刺繍は始められないと思っていました。
でも、刺繍は最初から全部の刺繍道具や材料を揃えて始める必要はありません。
刺繍は全くの初心者からでも、道具を揃えて「基本のステッチ」を練習するだけで、簡単に可愛いワンポイント刺繍が作れるようになります。
刺繍には「絶対に必要な道具」と、「あると便利だけれどなくても始められる道具」とがあります。
なので、最初は絶対に必要な最低限の道具さえあればお試しで始めることが出来ます。
この記事では、刺繍を始める時に「絶対に必要な道具」と「あると便利な道具」、刺繍の縫い始めのやり方などが丁寧に解説されている刺繍初心者におすすめの本を紹介します!
最初に始めたい刺繍の種類を確認する
刺繍には色々な種類があります。(※それぞれの刺繍の種類に名前も付いています)
自分がどんな刺繍を始めたいと思っているのかによって、最初に揃える必要のある刺繍道具は少しだけ違います。
初心者でも簡単に始められる刺繍として人気が高いものは、「クロスステッチ」や「フランス刺繍」、じわじわと人気が出てきている「もこもこ刺繍」などがあります。
フランス刺繍とは?どんな作品が作れる?
フランス刺繍は、自由刺繍やフリーステッチなどと呼ばれていることもあるように、イラストを描くようになめらかな曲線で刺繍を作ることが出来ます。
凄く難しそうに見えるフランス刺繍ですが、簡単な基本のステッチを数種類覚えるだけでも、好きなキャラクターや文字の刺繍が簡単に作れるようになります。
クロスステッチとは?どんな作品が作れる?
クロスステッチでは、マス目を数えて「✕」の形にクロスするように刺繍を刺して、ドッド絵のような図案やイラストの刺繍が作れます。
手芸メーカーのクロバーでも上記の図案が無料公開されているなど、フリーの図案も沢山あるので直ぐに練習が始められます。
マス目に沿って刺していくので、刺繍がむちゃくちゃに歪んでしまう失敗は比較的に少なくなるので、初心者向きの刺繍としてもよく紹介されています。
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もこもこ刺繍とは?どんな作品が作れる?
もこもこ刺繍には、毛糸を使ってもこもこを作るパンチニードルと、刺繍糸を使ってもこもこを作るフリーステッチングニードルがあります。
刺繍糸を使ってもこもこ刺繍が作れるフリーステッチングニードルでは、小さな刺繍ワッペンなどを作成することも出来ます。
もこもこ刺繍が作れるフリーステッチングニードルは、手芸メーカーのクロバーから販売されていて、図案などの無料ダウンロードも可能です。
私自身もフリーステッチングニードルを使っての「もこもこ刺繍」に挑戦してみましたが、専用のニードルと刺繍枠さえあれば、簡単な図案の「もこもこ刺繍」が直ぐに作れます。
刺繍糸でもこもこ刺繍が作れるフリーステッチングニードルのやり方や必要な道具については、こちらの記事でまとめて紹介しています。
以上が、初心者でも簡単に始められる刺繍として人気の高い、「クロスステッチ」・「フランス刺繍」・「もこもこ刺繍」です。
自分がどのような刺繍をしたいかは決まりましたか?
やりたいのかが決まれば、その刺繍の種類に合った刺繍道具を揃えていきます。
フランス刺繍の初心者に必要な道具
フランス刺繍を始める為に必要な道具には、
刺繍始める時に絶対に必要な道具
刺繍を始める時にあった方が便利だけどなくても始められる道具
とがあります。
まずは、「刺繍を始める時に絶対に必要な道具」から紹介します。
フランス刺繍針
イラストを描くように刺繍をするフランス刺繍では、「フランス刺繍針」という針を使います。
フランス刺繍針は様々なメーカーから販売されていますが、どのフランス刺繍針でも基本的な特徴は同じです。
針の穴が縦長で針の先端が鋭く尖っている
デニムなどの目の詰まった硬めの生地にも刺繍を刺すことが出来る
刺繍をする時に刺繍線を太くしたい場合には、針穴に数本の刺繍糸を通して糸を太くします。
例えば、糸を針穴に2本通して縫うことは「2本どり」、4本通して縫うことは「4本どり」と呼ばれています。
2本や4本の刺繍糸でも針穴に通しやすいように、フランス刺繍針の針穴は縦に大きくあいています。
初心者でも扱いやすくて低価格で購入出来るのは、人気刺繍作家の川畑杏奈さんも書籍等で紹介しているクロバーのフランス刺繍針です。
フランス刺繍針は針に号数などのサイズがあり、刺繍糸を何本どりにして刺繍をしたいのかや、生地の厚みなどを基準にサイズを選んで使用します。
フランス刺繍針のサイズの選び方や使い方はこちらの記事でまとめています。
色々なステッチの太さで刺繍を試してみたい場合や、自分がどのステッチの太さで刺繍がしたいのかが分からない頃は、複数のサイズがセットになったフランス刺繍針が便利です。
クロバーのフランス刺繍針セットだと、号数3〜9までのセットもあり、価格も手頃で材料費も抑えられるのでおすすめです。
刺繍糸
刺繍糸にも様々メーカーや種類がありますが、フランス刺繍でよく使われている刺繍糸は25番の刺繍糸です。
最近人気が高くなってきたフリーステッチングニードルで作る「もこもこ刺繍」でも、この25番刺繍糸がよく使われています。
刺繍糸は100均でも販売されていますが、よく使われている手芸メーカーの刺繍糸と比べると、艶感も少なくて毛羽立ちが目立ちやすいというデメリットもあります。
その為、練習では100均の刺繍糸を使って本番では手芸メーカーの刺繍糸を使うなど、刺繍糸を使い分けることでコスパよく刺繍を楽しんでいる方が多いです。
刺繍糸には様々なメーカーがあるので、どのメーカーの刺繍糸を選べば良いのかが分からなくなってくると思います。
もしも、刺繍の初心者で初めて刺繍糸を買うという場合には、最初は定番のDMCの刺繍糸やオリンパスの刺繍糸がおすすめです。
DMCもOLYMPUSも手芸店には必ず置いていると言っても過言ではないくらいの定番の刺繍糸なので、足りなくなった時の買い足しも簡単で扱いやすいからです。
DMCの刺繍糸は100円以下からと、凄くお手頃な価格で購入が出来ますが、色がはっきりと濃く艶感があり、1本の糸も多メーカーと比べて太くなっていてます。
オリンパスの刺繍糸はDMCよりも1本の糸が細くなっているので、1本どりで刺繍をした時の存在感はDMCよりも控えめになりますが、細かな刺繍が刺しやすくもなります。
フランス刺繍で25番刺繍糸を使う時は、6本の細い木綿糸が束になっている25番刺繍糸から、1本どりや2本どりで必要な本数を引き抜いて使います。
刺繍糸25番の使い方や色落ちなどの特徴については、【刺繍糸25番の使い方とおすすめメーカー4選!】という記事で詳しく説明しています。
刺繍用の布(生地)
刺繍の本で刺しやすいとよく紹介されている布は、縦糸と横糸を交差させる織り方で作られた平織りの綿や麻です。
各手芸メーカーからも刺繍用の布が販売されていますが、やはりお値段はそれなりにします。
でも、わざわざ刺繍用の高い生地(布)を買わなくても、練習の段階では100均の目が詰まった平織りの布や、シーチング生地で十分に刺繍は楽しめます。
私自身もシーチング生地や100均の布を使って練習しています。
刺繍の練習をする生地には、100均の布やシーチング生地でも十分ですが、出来るだけ明るい色を選んだ方が刺繍の練習はやりやすいです。
何故なら、複写紙を使った時のチャコペンの線が分かりやすくなるからです。
例えば、濃いデニムの生地だとピンクや水色の下書き線は分かりにくくなってしまいます。
生地によって使うチャコペンやチャコペーパーの色にも注意が必要です!
リーズナブルで安く買える刺繍が刺しやすい布の選び方については、【刺繍がやりやすい布の選び方と糸と生地の相性の良い組み合わせ!】で紹介しています。
刺繍枠
実は刺繍枠がなくても刺繍を始めることは出来ます。
でも、布を張ったままの状態をキープしながら刺繍が出来る「刺繍枠」があった方が、絶対に綺麗に刺繍を刺すことができます。
なので、刺繍枠は最初から揃えておいた方が良いです。
刺繍枠は100均でも販売されているので、「わざわざ刺繍枠を買うのが勿体ない」と思う場合は、まずは100均の刺繍枠でその使い勝手の良さを体験してみるのもおすすめです。
刺繍枠は、刺繍枠の枠のサイズや枠の素材などが違う様々な種類が販売されていますが、ワンポイント刺繍を楽しむ場合は、8cm〜15cmのサイズが使いやすいです。
刺繍枠のサイズの選び方や使い方については、【刺繍枠のおすすめ3選と使い方やサイズの選び方!】で詳しくまとめて紹介しています。
刺繍枠は布をピン!と張った状態で刺繍が出来る刺繍枠は、初心者こそ絶対に最初から揃えて使っていた方が良い道具です。
刺繍枠を使うからこそ、初心者でも刺せる簡単な基本ステッチを覚えるだけで、スヌーピーのワンポイント刺繍だって綺麗に作れるようになります。
初心者でも簡単に刺せる刺繍ステッチの種類と縫い方は、【初心者でも簡単!手縫いステッチの種類と縫い方7選!】で紹介しています。
チャコペン
刺繍を刺す生地に直接図案を書くことが出来るペンがチャコペンです。
チャコペンにも様々な種類があり、
- 時間が経てば自然と印が消えるタイプ
- 洗濯をすると消えるタイプ
- 綿棒に付けた水で軽く叩くだけで消せるタイプ
などがありますが、初心者の刺繍本でよくおすすめされている種類は、水で簡単に消えるタイプのものです。
チャコペンの印を消したいと思った時に、綿棒の先に水を含ませて軽くトントンと叩くようにするだけで簡単に印を消すことが出来て便利だからです。
○△□などの簡単な図案は、面倒な布に図案を転写する方法を使わなくても、チャコペンでささっと書いてしまって刺繍を始めた方が簡単でラクちんです。
糸切りばさみ
糸切りばさみは主に刺繍糸を切る時に使うはさみですが、先端が細いタイプの方が使いやすいです。
出来るだけ最初の材料費を抑えた場合には、糸切りばさみは買わずに普通のはさみでも刺繍糸を切るということは出来ます。
ただ、糸切りばさみの方が刺繍糸が切やすかったり、細かな部分を修正する目的で切る場合には使い勝手が良いです。
出来れば最初に揃えておいた方が刺繍を快適に楽しめると思います。
糸切りばさみは100均でも販売されていますが、先端が細くなっていて細かな部分の修正で糸を切ることが出来るような糸切りばさみはありませんでした。
糸通し
フランス刺繍針に刺繍糸を通す為の糸通しが販売されています。
クロバーのエンブロイダリースレダーという糸通しは、通常の糸通しとは違う独自の構造になっているので、刺繍糸が縦に並んで針の中を通る感じになります。
刺繍糸が針穴を通る時にも抵抗が少ないので、刺繍糸を傷めて毛羽立ってしまうことが起こりにくくなっています。
刺繍糸を針に通す時に絶対に糸通しが必要というわけではありませんが、小さな針先に時間をかけて刺繍糸を通すよりも、糸通しを使った方がストレスなく刺繍を楽しめます。
刺繍糸を傷付けないで通しやすい独自の構造になっているクロバーのエンブロイダリースレダー という糸通しにこだわらなければ、100均でも糸通しは購入出来ます。
以上の7点が「刺繍を始める時に絶対に必要な道具」です。
チャコペンを使って自分で図案の手書きが出来るような、文字や○△□などの簡単な図案の刺繍をする場合には、①〜⑤番さえあれば刺繍を始めることが出来ます。
普通のはさみを使ったり、糸通しを使わないで刺繍糸を針に通すのならば、⑥番の糸切りばさみや⑦番の糸通しはなくても大丈夫ではあります。
ただ、「刺繍糸が針に通らない!」「糸が切りにくい!」とストレスを感じて刺繍をするよりも、糸切りばさみや糸通しも揃えておいた方が刺繍は快適に楽しめます。
ただ、刺繍本の図案やキャラクターの絵を生地に転写して刺繍をしたい場合には、チャコペーパー(チャコピー)や、図案を写すトレーサーなども必要です。
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刺繍の図案を布に書き写す時に必要な道具
布に図案を転写させる刺繍道具は、布に図案を書き写すことをしない限りは使わない道具です。
だから、「刺繍を始める時にあると便利な道具」だけど、刺繍の材料をいちから揃えていて費用を抑えたい場合には、無理をして最初から絶対に揃えておく必要もありません。
ただし、刺繍本の図案を転写させて練習をしたい場合には、最初の段階から刺繍道具として揃えておかないとおけません!
刺繍本の図案や好きなイラストを、布にそのまま書き写して転写させて刺繍がしたい場合には、最低でも4つの刺繍道具が必要です。
その必要な道具を一つずつ紹介していきます。
トレーシングペーパー
トレーシングペーパーは、透かしてイラストや図案を書き写すことが出来る紙です。
布に好きな図案やキャラクターを転写させて刺繍をする場合は、まずは転写させたい図案やイラストにトレーシングペーパーを重ねて書き写します。
チャコペーパー(手芸複写紙)
チャコペーパー(手芸複写紙)とは転写が出来る紙のことで、よく使われているのがクロバーのチャコピーです。
チャコピーは生地に複写した図案の線が水で消えるタイプと、水で消えないタイプがありますが、水で消せるタイプがおすすめです。
セロファン
図案を布に転写させる時には、複写紙(チャコペーパー)の上にトレーシングペーパーを重ねて、トレーシングペーパーに書き写した図案をなぞり書きすることで布に転写されます。
この時に、トレーシングペーパーの上にセロファンを重ねておかないと、強くなぞり書きをした時にトレーシングペーパーが破れてしまいます。
セロファンはAmazonなどで買うとそれなりのお値段がしますが、100均の透明のポリプロピレン袋や商品が入っていた袋などを切って使えば代用することも出来ます。
トレーサー
トレーサーは、「チャコペーパー→トレーシングペーパー→セロファン」の順に重ねた刺繍図案を、なぞり書きして転写刺せる時に使う専用ペンのような道具です。
トレーサーでなぞり書きすることでチャコペーパーのインクが布に転写させるのですが、トレーサーではなくてボールペンを使っている方もいます。
ただし、ボールペンの先端はトレーサーよりも鋭くなっているので、なぞり書きをした時にセロファンやトレーシングペーパーを破いてしまう失敗も起こります。
ボールペンを使うメリットとしては、インクがないトレーサーでなぞり書きした時とは違って、何処のなぞり書きが終わったのかが目で見てはっきりと分かる点です。
もし、ボールペンを使ってなぞり書きをする場合は、トレーシングペーパーやチャコペーパーが破れてしまって、ボールペンで布を汚さないように力加減に注意が必要です!
マチ針やマスキングテープ
マチ針やマスキングテープは、「チャコペーパー→トレーシングペーパー→セロファン」の順に重ねた時に、なぞり書きで動かないように固定する時に使います。
私はマチ針は使わないでマスキングテープで固定しましたが、全く問題なくちゃんと固定することが出来ました。
以上の4つが、刺繍図案やイラストを布に書き写す時に必要な道具です。
- チャコペーパー(複写紙)(布に図案を転写させる紙)
- トレーサー(布に図案を転写させるペンみたいなもの)
- トレーシングペーパー(図案を書き写せる半透明の薄い紙)
- マチ針 or マステ(図案と複写紙を固定する時に使う)
次に、これら4つの刺繍道具を使って、布に刺繍図案を書き写す方法を紹介します。
刺繍の初心者におすすめの基本が詰まった本!
裁縫すらしたことがない私でも分かりやすいと感じた刺繍本の1冊目は、刺繍作家の川畑杏奈さんが監修されている「刺繍の基本」です。
当記事でまとめたような、
- 刺繍を始める時に揃える道具
- フランス刺繍針や刺繍糸の種類
- 布の種類や刺繍の基本の刺し方
- 可愛い図案580個
など、ボリューム満点な内容です。
全くの刺しゅう初心者の私でも、すごく分かりやすい刺繍本だと思いました。
そして、刺繍初心者におすすめの2冊目が、「いちばんよくわかる 刺繍の基礎」です。
こちらの本も、裁縫すらしたことがない私でも分かりやすい内容でした。
いきなり「○○のステッチで刺して終わります」なんて刺繍本もある中で、刺繍道具や針や布の説明、刺し終わりの方法までもきちんと書かれています。
これらの本以外にもおすすめな刺しゅう本(初心者向け)は、「刺繍初心者におすすめの本9選!基本ステッチで作れるかわいい図案」で紹介しています。
まとめ
刺繍を初めたいと思っても、揃える材料の多さに「もう面倒だな…」と思って重い腰が上がらなかった私ですが、やっと刺しゅうを初めてみて凄く楽しいです。
一番変わったことは、無地の服や布バック、帽子などを見るとワクワクすることです。
練習段階から質の良い高い刺繍針や刺繍糸を使わなくても、100均であるものは100均で揃えてしまって取り敢えず初めてみてみるのがおすすめです。
ただし、練習が終わって本番刺繍に望む時には、最低でも刺繍糸は100均を避けた方が良いかと思います。
100均の刺繍糸は毛羽立ちやすくて艶感も少ないので、DMCなどの刺繍糸と比べても仕上がりに差が出てくるからです。
また、フランス刺しゅうとは違ったもこもこ刺しゅうが作れる「フリーステッチングニードル」もかわいい刺しゅうが作れるのでおすすめです。
今日はここまで〜
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